In English
カナダの教育制度
知ってますか?
カナダは10の州と3つの準州から成り立っています。
大西洋から太平洋にのびた壮大な国土を有し、北は北極海にまでひろがり、日本の27倍という、とてつもない広がりを持っています。
憲法の規定に基づいて、州と準州は、それぞれ責任を持って
独自の教育を行なっています。そういうわけで、カナダ連邦政府には、
日本の文部省に当たる政府機関がありません。(もちろん、各州にはあります。)
13の教育システムには、かなりの共通点が見い出されますが、それぞれの州の教育は歴史的、地理的、文化的、政治的な違いから、かなりユニークな性格も持ち合わせています。
カナダの州と準州
Provinces (州)
- British Columbia(ブリッティッシュ・コロンビア)
- Alberta(アルバータ)
- Saskatchewan(サスカチュワン)
- Manitoba(マニトバ)
- Ontario(オンタリオ)
- Quebec(ケベック)
- Newfoundland & Labrador
(ニューファウンド・ランド アンド ラブラドル)
- New Brunswick(ニュー・ブルンズウィック)
- Nova Scotia(ノバ・スコシア)
- Prince Edward Island(プリンス・エドワード・アイランド)
Territories (準州)
- Yukon Territory (ユーコン・テリトリー)
- Northwest Territories(ノースウェスト・テリトリーズ)
- Nunavut(ヌナバット)
1967年に各州の文部大臣の連合体 である大臣会議(the Council of Ministers of Education, Canada—CMEC )が組織されて、カナダの教育の声としての機能を果たすようになりまた。
カナダでは公用語として英語とフランス語を使っていますが、英語がカナダ国民の75パーセントによって話される主要言語になっています。フランス語を話す人たちは(francophones)主にケベック州
に住んでいます。
公立学校教育
幼稚園から高校3年(grade 12) までの教育は公共費でまかなわれており、すべてのカナダ人は無料で授業を受けることができます。
ケベック州に限って、カレッジ・レベルの教育は無料で受けられます。しかし、ユニバーシティーでは、授業料を払う必要があります。ケベック以外の州では、カレッジ、ユニバーシティー共に、授業料を払わねばなりません。
義務教育年齢は各州によって、少し違いがありますが、5才から7才で義務教育が始まり、16才から18才で終わります。
一年の修業は9月に始めまって6月に終るのが普通ですが、ところによると、9月以前に始める場合もあります。また、一年を通して授業が受けられるようなシステムを取っているところもあります。
市町村レベルでは、教育委員会が運営を担当しています。教育委員は選挙によって選らばれます。委員会の名称は州によって、または地区によって違う場合があります。たとえば、ニューブルンズウイック州の場合は地区教育協議会(District Education Council)という名称で運営されています。
教育委員会の権限は州あるいは準州の法律で定められていますが、だいたいどの州も同じような権限と責任を持っています。
初等・中等教育
幼稚園もこの教育委員会によて統括されており、
4才児及び5才児を保育しています。幼稚園は独立しているのではなく、小学校教育の一環として運営されています。
幼稚園後の義務教育は6年から8年に渡ってなされます。州によって年数の違いがあります。
学校区分は州によって異なります。ある州では、初等教育を小学校(幼稚園から8学年)で、中等教育を高校(9学年から12学年)で行なっています。しかし、たいていの州では中間の学校をもうけています。日本の中学校にあたるものがそれです。
小学校や中学校を終えると、セカンダリースクールに入学します。これは一般に、ハイスクールもしくは、セニアー・ハイスクールと呼ばれています。ここれは12学年まで教えます。
ケベック州の場合は11学年までです。
セカンダリースクールでは一般教科の他に職業科目も教えています。
一般教科のコースでは大学入学に必要な科目がおしえられます。
職業コースでは 社会に出てすぐに働けるような技術を身につけさせます。どちらのコースを取っても、所定の科目を修了すると生徒には卒業証書が授与されます。
高等教育 (大学教育)
高等教育は、ユニバーシティーとカレッジとも、同様に、州あるいは準州が統括しています。運営は州の財政でまかなわれますが、その他には、連邦政府からの援助費と、学生からの授業料が加わります。
カナダでは、ほとんどすべてのユニバーシティーとカレッジが
所定のコースを修了した学生に対して学位を授与しています。
概して、ユニバーシティーは、学位を取得させるための高等
教育機関と考えてさしつかえありません。3年から4年で
所定の講義を修了するとバチェラー・デグリー(bachelor's degree)が与えられ、
さらに特定の教科を履修した学生にはオナー・デグリー(honors degree)が授与されます。
大学院ではさらにマスター・デグリーとドクター・デグリー (master's degrees and doctorats)が授与されます。
カレッジでは普通、職業に関連したコースが教えられています。
しかし、カレッジでもユニバーシティーと同じようなコースを設けて学位(bachelor's degree)を与えているところもあります。
普通、9月に学年が始まり、4月の下旬から5月の初旬に終わります。しかし、一年を通して講義が受けられるようなシステムを採用している大学も珍しくありません。
ケベック州では11年の義務教育を修了した後で、学生は2年もしくは3年間のカレッジレベルの教育を受けることができます。
ユニバーシティーに入学を希望する学生は、ここで所定の学科を履修します。
私立高校・私立大学と
私立職業トレーニング・スクール
カナダには、かなりの数の私立の教育機関や学校があります。
これらの学校の中には宗教団体が設立し、宗教関連の教育を施している学校もあります。職業関連のコースを設けた学校もたくさんあります。
私立の高校や大学は、 州もしくは準州の定める規定に従って設立したものであれば、その州内で学生に教育を施すことができます。
ほとんどの私立学校のカリキュラムは州の文部省の定めた教育実施要項と内容が似ていますが、原則として、それぞれ独自の教育システムのもとに授業を実施し、また授業料を徴収することができます。
基本的には州政府からの財政援助を受けずに学校経営することになっていますが、次に示す州では、これらの私立学校に財政援助をしています。したがって、私立学校のなかにも、州外や海外からの学生に対して割増しの授業料を請求するところも珍しくありません。(アルバータ、ブリティッシュ・コロンビア、マニトバ、ケベッック、サスカチュワン)
州内の学生や、あるいはその両親は税金を払っているので、その税金の一部が財政援助となって学校に支払われます。そのため州内の学生に対しては、
州外や、海外からの留学生に比べて授業料を安くするというのがその理由です。
ただし、私立大学(Private colleges) の場合、公立学校からの生徒の受け入れをしていないところでは、援助を受けていません。